1月 ローテーション研修

 新しい年が明け、新人看護師はローテーション研修を受けました。中央手術室、ICU、内視鏡センターを1日ずつローテーションし、自部署と他部門との連携を学びました。手術や検査、集中治療のために準備したことがどのように活かされているのかや、手術・検査後・退室後の患者さんの観察の根拠を実際の看護をみて理解できました。また、その場での患者さんの不安の軽減や安全への配慮を見ることで、自部署で活かせることも学びました。自分が患者さんを担当する前、担当した後まで視野を広げることで、さらに深いアセスメントができる事を目指しています。

新人看護職員研修責任者 大西孝子

 私が所属している西4階病棟は一般外科病棟です。消化器疾患、乳癌、交通外傷の患者さんが多く入院しています。手術、化学療法といった幅広い専門的治療や術前・術後の身体的・精神的ケアを患者さんに提供している病棟です。
 院内研修及びOJTを通じて多くの学びがありました。その学びを日々の業務で活かせていけるよう師長さんはじめアソシエイト、プリセプター、新人教育委員、病棟の先輩方は指導して下さっています。患者さん1人1人の状態をアセスメントし、そのアセスメントに基づいた看護の提供が、大切であることを実感することができています。例えば、ストーマ造設された患者さんには、ストーマ管理の指導のみだけでなく、術前から精神的ケアを提供していくことが、造設後の精神的負担の軽減につながることを学ぶことができました。
 外科病棟は看護の展開が早く、数日間で退院される患者さんが大半です。短い入院期間であったとしても、患者さんには1日でも早く入院前の生活に戻って頂けるよう、患者さんの思いを傾聴、共感、受容すること、患者さんの思いを表出できるよう信頼関係を築くことが大切であることを日々学んでいます。
 入職してから1年経とうとしていますが、まだまだ未熟です。日々の学びを1つ1つ自分の知識・技術として取り入れ成長していきたいです。

西4階病棟 新人看護師 S

 齊藤さんが入職して10か月を終えようとしています。外科病棟は速いスピードの業務のなかで、患者さんやご家族の状態や変化を敏感にキャッチし、必要な看護が何かを考え提供することが求められます。この10か月で、齊藤さんが習得した業務は、数では表せないものになっています。経験と共に少しずつ現象や看護の根拠も見えてきていることが嬉しい成長だと感じています。時々、アドバイスしているのは、「業務に主眼を置かず、どんな時も心を込めた看護をして欲しい。」ということです。
 看護の主役は対象である患者さんです。どれだけ業務を覚えても、どんなに忙しい時でも、いつも患者さんを主体に考えられる看護師でいてほしいと願っています。そのために必要な判断力や予測する力を少しずつ自分のものにできるよう先輩看護師と一緒に支援しながら、お互い成長していきたいと思います。

西4病棟師長 島矢さゆり