11月 夜勤練習前期・後期・独り立ち準備期など

 この時期の新人看護師は、夜勤練習前期・後期・独り立ち準備期など様々です。みんな同じ指導ではなく、あえて一人一人の新人に合わせた進行速度でOJTを進めています。患者の理解や業務の優先順位のつけ方など、ひとつひとつを経験知に転換できるよう振り返り、先輩の支援を受けています。
夜勤練習後期から独り立ち準備期にかけては、ケアプロセス学習をOJTで行っています。学生時代から看護過程の展開を学んできた新人ですが、看護の現場はその看護過程が日々小さく数多く高速で回転している事を実感しているはずです。患者の今の状態に合わせた看護を展開していくには、常に患者とのかかわりの中でアセスメント・実践・評価を繰り返すことが大切です。その「患者とのかかわりのなかでのアセスメント・実践・評価」をあえて口にすることで自己の思考を意識し、考え方について先輩にも助言をもらいながら学習を進めるのがケアプロセス学習です。常に看護の視点からの、根拠に基づいた実践を行う事を身に着けてほしいと考えています。

新人看護職員研修責任者 大西孝子


 4月に入職して8か月が経ちました。私の所属している呼吸器内科・外科病棟は肺癌や慢性呼吸器疾患・肺炎・気胸などの患者さんが多く入院しています。化学療法から非侵襲的呼吸器導入、術前術後まで幅広く専門分野に携われる病棟です。
 院内研修やOJTを通して多くの学びを得ながら実践・振り返りを行い、知識や技術を習得しています。今月は2回のケアプロセス学習を行いました。複数の患者を担当し、患者情報から優先順位をつけ助言をもらいながら検査・処置・手術などの対応、観察、根拠あるケア、リーダー報告を一連で行います。刻々と変化する患者状態と重症度の違い、カルテ情報やベッドサイドからの情報でアセスメントし、適切な看護ケアに繋げて前後の観察を行いました。優先順位に悩んだ時は、その都度アソシエイトに報告・連絡・相談を行い助言を受け実施することが出来ました。また、実施後に振り返ることで看護の思考過程を学び、支援を受けながら多重業務を遂行し協働する大切さについても学びました。
 これからも、日々の経験一つ一つを自分のものにしながら成長していきたいです。

南4病棟 新人看護師O


 11月に入り、二人の新人は夜勤練習も終了して独り立ち準備期になりました。休日勤務にも入れています。夜勤をするにあたり、まず日勤業務でしっかり患者さんを看てアセスメントし、報・連・相ができるように、日々パートナーと振り返りをしながら学びを深めています。そして、少しずつ言葉に出して考えを言うことが身についてきたように思います。また、人員不足から完全なPNSではなく固定チームも混じった型をとったことで、新人も責任をもって自分で考え判断し行動することが早く身につき成長につながったのではないかと感じます。
 忙しい中でも笑顔を忘れず患者さんと話ができ、患者さんの思いにも耳を傾けられています。患者さんからもらった感謝の言葉などから小さな喜びの積み重ねがやりがいにつながっていると思います。
これからは、周りのスタッフの動きや状況にも気配りしながら、自分にできることを発信していけるよう、みんなで二人の成長を見守り支えていきます。

南4病棟師長  細川