9月 1日~数日単位での患者さんの把握

 9月の新人ナースは、フィジカルアセスメントⅡ、医療ガス研修、防火訓練の研修がありました。フィジカルアセスメントⅡは、7月に行った応用編で、INARSの評価方法を使って患者の状態を評価できることを目標に演習しました。また、医療ガスでは頻繁に使用する酸素を中心に、各ガスの特性やアウトレットの使い方、起こりやすいインシデントについても学びました。防火訓練では、病院の防火設備を中心に講義を受け、消火器の使用方法の演習を行いました。OJTでは、サポートを受けて夜勤や休日の勤務を行いながら患者さんの担当を行っています。新人によってOJTの進め方にも違いが出てきていますが、それぞれの新人に合わせて指導できるよう指導担当者も考えながら行っています。

 この時期の新人の目標は、1日~数日単位での患者さんの把握です。担当患者の状態を数日間の流れから理解し、次を予測しながら看護が提供できることが目標です。また、先月行った多重業務研修をもとに、複数の患者を担当し、優先順位を考えながら適切なタイミングと方法で看護が提供できることも目標にしています。多重業務研修の評価は、OJTを繰り返して1ヶ月・3カ月後にも行っていく予定です。刻々と変化する患者さんに対して、適切に看護を提供することは、大変難しい課題です。日々の小さな経験をひとつひとつ自分のものにしながら成長できるよう支援しています。

新人看護職員研修責任者 大西孝子