8月の新人ナースは、挿管介助研修と多重業務研修がありました。この時期は担当患者さんの人数も徐々に増え、急変時や多重業務になった際の対応は、新人でもできる事を実践していかなければなりません。挿管介助では、準備や患者さんの体位、チューブの選択や固定までの流れを練習しました。また、多重業務研修は、シミュレーションとデブリーフィングを一人ずつ行い、多重になった際の優先順位の考え方や、先輩に支援を求める際の報連相の仕方、安全への配慮などを先輩の支援を受けてグループで考えました。どちらも研修しただけでは、すぐ実践できる技術ではありませんが、これからも現場でのOJTと振り返りを繰り返して、少しずつ身に着けていきます。
この時期の新人の目標は、1日単位での患者さんの把握です。自分がかかわった前後だけでなく、1日単位の症状の変化やそれを踏まえて提供した看護は患者さんのニーズに合っていたかを考えます。患者さんを担当するということは、その日提供した看護の質に責任を持つという専門職としての考え方ができるようになることにつながっています。
新人看護職員研修責任者 大西孝子