「これからの看護への期待」と題した特別講演

18日坂本すが日本看護協会会長の「これからの看護への期待」と題した特別講演を聴きました。わかりやすく、はっきりと話される会長の講演でした。
その中で、看護師の役割として

  • 24時間を通じ、患者の最も身近にいる医療専門職として第一線で、状態の変化を即座に察知し、必要な医療・看護をタイムリーに提供
  • 常に予防的視点に立ち、尊厳を持ってその人らしく生活できるようその人の生きる力を引き出しながら支援
  • チーム医療のキーパーソンとして「医療」と「生活」の両方の視点を持って全体を見通し、状態の変化に合わせて、必要な時に必要なサービスが提供されるよう、医療・介護などのサービス全体を統合的にマネージメントして暮らしをまもる
  • 穏やかな死を迎えられるように支援

と示されました。

 当院の看護部理念の3つの豊か、身体(からだ・こころ)の状態を「看る力」は、病態と治療から起こりうる合併症の出現を予測しての予防や観察を含めた実践までを含んでいます。「看る力」は看護の基本であり、看護職として働く限り、学び続けることが求められます。何故なら、治療法は変化し、効果や副作用、合併症も変化、そして対象者も変化するからです。