医療における倫理原則

 22日香川県看護協会第7支部研修「観音寺・三豊における地域包括ケアを考える~事例を通して学ぼうⅢ」を開催しました。Ⅲということで、1回目は回復期病院から、2回目は訪問看護ステーションから、そして今回は施設からということで、介護老人保健施設 わたつみ苑と介護老人福祉施設 にお荘からの発表がありました。2つの施設の機能(利用者の介護度、職員配置)そして理念や取り組みがよくわかりました。共通することは、一人ひとりを大切に当たり前の生活が送れるように支援すること、そして延長線上に老衰・看取りがあるということでした。高齢者の方が住み慣れたこの地域で暮らし続けるために、医療・介護をスムーズに提供する、まさに地域包括ケアシステムですね。完成形があるのではなく、そこに携わる医療・介護・行政の職員同士が、常にお互いを理解し合い、協力しあうことが重要であると考えています。限られた時間の研修会でしたが、あちらこちらで、施設を越えての挨拶や情報交換などが行われていました。看護職以外の方の参加もあり、顔の見える関係作りといわれますが、この研修会もよい機会だったと思っています。
 研修会での老衰・看取り、今週報告されたことから、倫理について考える機会となりました。

医療における倫理原則  看護倫理~患者の権利擁護者として~講義資料から

善行:善いことを行う・・・医療者の判断だけでなく患者にとってよいこと
無危害:害悪や危害を加えない、予防・除去・・・副作用、合併症、侵襲的技術
正義:公正さ、ニーズに応じた平等な処遇
自律尊重:自らの行動を決定する自由
誠実:正直であること、真実を告げること
忠実:守秘義務、約束を守る