突然の出来事への対応

看護師長 西谷美智世

看護専門学校の統合実習での出来事です。
あるシーツ交換日、ADLの自立した患者さんは廊下でシーツ交換が終了するのを待っていました。しかし患者さんはその間に気分不良となり、一瞬意識レベルも低下してしまいました。その場に看護師は居らず、通りかかった実習生がすぐ看護師に報告、素早く対応することができました。

「何かおかしい。」ということを感じ、看護師へ報告しなければいけないと判断し、行動してくれたことにとても感心し、感謝の言葉を伝えました。
実習生は「本当はその場を離れるべきではなかったのかもしれない。」など悩んだ気持ちもあったようですが、報告からの早い対応でその患者さんは意識も戻り、普段と変わりなく会話も出来るようになりました。
上手くいった体験も、上手くいかなかった体験も現場ならではのものです。学校で学んだことが臨床現場でいかされるようになるには少し時間がかかるかもしれませんが、その体験は何より貴重な経験になると考えます。

毎朝元気に「おはようございます。○○学校○学年の実習生です。今日も一日よろしくお願いします。」と病棟に来る実習生の笑顔は、患者さんだけでなく、私たち看護師も元気にしてくれます。
実習生の皆さんに刺激されながら、信頼される看護の提供を行っていこうと思っています。