12月 薬剤の取り扱い、人工呼吸器、がん化学療法、メンタルヘルス

 11月の末から12月の新人看護師集合研修は、薬剤の取り扱い、人工呼吸器、がん化学療法、メンタルヘルスと、多岐にわたる内容でした。入職から8か月が経ち、これらの特殊な看護も既にOJTで経験できている新人看護師も多くいます。それぞれ、薬剤師、臨床工学技士、がん化学療法認定看護師、臨床心理士といった専門家からの基本的で根拠に基づいた研修です。臨床でのこれまでの経験と研修内容を関連させることができると、更に「学び」が深まることが多いようです。どの研修も、新人看護師に伝わるよう、工夫をして講義をしてくださる講師の方々に感謝します。
 12月の新人看護師は、夜勤練習が終了した新人、夜勤練習で受け持つ患者さんの人数を増やしている新人など様々です。夜勤練習の課題の一つに、「指導に当たる先輩看護師に『大切にしている看護』について理由と共に聞く」というのがあります。先輩たちは、夜間に起こり得る症状の変化などに気を付け患者さんに安全に夜を過ごしていただくことや、不眠や不安のリスクを考えた看護について語ってくれています。同じ不眠に対しての看護でも、先輩によりその理由や対策は違っていたりします。先輩は新人に「大切にしている看護」について語ることで、ただ「業務をこなすための仕事ではない看護」を新人に伝えることが出来ているようです。最終8回目の夜勤練習の最終記録項目は、新人自身の「夜勤の時に大切にしたい看護と理由」です。これは、夜勤練習を通して気付いた「私の大切にしたい看護」について、どうして私はこれを大切にしたいのかと自問自答することや、それについて学ぼうとすることに発展することを期待するものです。これらにより言葉にすることが難しい「大切にしたい看護」≒看護観の醸成に繋がればと願っているところです。

新人看護職員研修責任者 島矢さゆり



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人工呼吸器

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がん化学療法

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ストレスとうまく付き合う

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