11月の新人看護師は、「気管内挿管」「看取り」「輸血療法」の看護を集合研修で学びました。患者さんの急変時や人生の最期の時の看護は、ベテラン看護師でも平静でいられなかったり、「あれで良かったのか」と考えさせられたりすることが多い看護です。研修後のアンケートには、「挿管の流れを理解することができました。物品の点検も正しく行いたい」「挿管時の患者さんの状態観察を忘れない!」「看取りは亡くなるまでの過程とエンゼルケア、グリーフケアまで続くことだと学びました」「ご家族、患者さんが納得できるような看取りになるよう看護していきたい」「輸血の取り扱いや副作用時の対応を改めて学ぶことができた。病棟での輸血の際に注意して実施していきたい」と新たな学びが書かれています。部署やタイミングにより経験する頻度に違いがある看護です。しかし、患者さんが経験させてくださる時、看護実践を研修などから得た知識と関連付けることが出来た方が、経験だけの回数より重要です。実践を意味づけしながら体験することは、実践したことの意味はもとより、他の方法についても考えることに繋がり、「あれで良かったのか」と振り返る時にも、より良い看護実践について考える思考となり、成長の機会となると考えています。
新人看護職員研修責任者 島矢さゆり
「気管内挿管について学ぼう」研修
「看取りのケア」研修