1月 仕上げの時期に入っています

新しい年を迎え、新人看護師は1年間の仕上げの時期に入っています。1月は、「私の看護観」の発表に向けてグループワークをして考えをまとめていきます。
看護観のまとめは、陣田泰子氏の「看護の概念化の学習方法」をもとにしています。①過去の経験から思い出す「一番忘れられない患者との場面」、②なぜその人を忘れずにいたのか、③それは看護のどのような関心領域を示しているのか、④そのテーマをどのように深めていきたいか、⑤今、私が大切にしていること、の5つのステップを踏んでまとめます。今年は、さらに印象に残った場面を「看護の仕事シート」にもまとめ、患者の全体像からその場面を省察できるようにし、グループワークを新人教育委員会が支援しました。
新人看護師の1年間はとても忙しく、技術や知識の習得で精一杯になり、患者との場面が具体的に残っていない新人も少なくありません。しかし、よく考えることで小さな出来事でも浮かび上がってくることがあります。また、意図的な看護を展開できた場合は、結果の良し悪しにかかわらず印象に残るものです。印象に残れば省察に繋がり経験値に繋がります。これが、私たちの看護部が目指している「看護はライブ」です。指導する側も、新人が少しでも印象に残ったと思える場面が多くなるよう、患者に意図的にかかわることの大切さを指導し続けたいと考えています。意図的な看護の実践で、指導をする側も受ける側も、共に学びを深めていきたいと考えています。

新人看護職員研修責任者 大西孝子