13日香川県看護協会第7支部の研修「地域包括ケア研修」を開催しました。この地域包括ケア研修会は昨年からで3回目となります。1回目は観音寺市、三豊市の地域包括支援センターの活動、困難事例の報告、2回目は回復期病院から2症例の報告、そして今回は訪問看護ステーションから3症例(肺がん、ALS、乳がん)の報告でした。毎回のことですが、疾患・看護という考え方だけでなく、その人らしくこの地域で暮らすための支援という視点での発表でした。助言者の香川県立保健医療大学の高嶋伸子先生からは、「看護の力を感じました。それぞれの持ち場で機能を十分に発揮することが自然と包括することにつながるのではないかと思った」という言葉を頂きました。また発表、GWから、人工呼吸器を装着した方が利用できるデイサービス、ショートステイがこの地域にないという問題もあがりました。看看連携で解決できること、地域全体で取り組まなければならないことなどまだまだありそうでした。
この会で配布した資料「在宅医療の体制について」を添付します。在宅医療の提供体制に求められる医療機能で①退院支援、②日常の療養支援、③急変時の対応、④看取りがあります。三豊総合病院企業団として、4つの機能を持っています。今後この地域で当院により期待されるのは、③急変時の対応ではないかと考えています。この体制が整うことによって、在宅療養者とご家族が安心すること、またそれを支える在宅療養支援診療所や介護施設、訪問看護での日常の療養支援が拡充するのではないかと思います。