共に学ぶ姿勢を忘れず、お互い成長していきたい

中4病棟 詫間由美子

詫間私は十数年看護師として仕事をして来ました。長年看護師として働いていても、自分が学生だった頃の事は良く覚えています。沢山怒られた事や大量の記録に泣かされた事など辛い事が殆どですが、看護師の原点であり成長の記録ですから、今でも大切な思い出です。今回、実習指導の中で、ある学生の成長を垣間見る機会があったので紹介します。

私は昨年、脳外科病棟で初めて学生Aさんと出会いました。その頃のAさんは、私達看護師の目からみても嫌々実習に来ている印象でした。患者に対しても乱暴な言葉使いが聞かれるなど注意すべき学生だったのです。1年後、内科病棟でAさんと再会しました。Aさんは、いつも笑顔で実習しており、とても積極的になっていました。また、受け持ち患者とも上手にコミュニケーションが取れ、患者は毎日実習に来てくれるAさんの事を楽しみに待っていました。1年間の間に、Aさんに何があったのでしょうか?私はAさんの成長に驚き、それとなくAさんに聞いてみましたが、笑顔で交わされてしまいました。何も答えてはくれませんでしたが、きっとAさんを成長させる様な出来事があったのでしょう。私は生き生きと実習しているAさんをとても頼もしく思っていました。学生としても人間としても成長していたAさん。きっと患者に慕われる良い看護師になれると信じています。

学生が成長していく姿を見ていると、私達看護師も嬉しく、指導者としての自信をもらえます。これからも共に学ぶ姿勢を忘れず、お互い成長していきたいです。