1月 自分が大切にしたい看護を考える

 夜勤練習が終了した新人は、2月の「私の看護観」発表に向けて、自分が大切にしたい看護を考えて文章にしています。自分が実践した看護の中から、心に残っている場面を思い起こし、なぜ心に残っているのかを考え、自分が大切にしたい看護を考えていきます。学生時代とは違い、入職してからは多くの患者さんに出会いました。自分が看護を提供することによって得た患者さんからの反応は、二度と同じ場面になる事は無い「看護はライブ」の一場面です。自分の経験の中から大切にしたいものを考えることは、これからの看護者としての長い道のりを支えるものになるはずです。新人看護師の育成は、知識や技術を身に付けるだけでなく看護師として大切にしたい「看護観」も醸成させたいと考えています。

新人看護職員研修責任者 大西孝子


 私が所属している西5階病棟は脳神経外科病棟であり、脳梗塞や脳出血、頭部外傷などの患者さんが入院されています。麻痺や意識障害がある方、自分の意思を表すことが困難な方が多くコミュニケーションの難しさを実感しています。コミュニケーションが取れない患者さんは全身状態、バイタルサインの観察がとても重要となり、小さな変化や患者さんの訴えに気づくことが必要です。さらに、脳外科の患者さんは日常生活が自立できない方が多く、ADLのすべてがリハビリとなるため精神的な不安が大きく、患者さんの気持ちに寄り添い傾聴していくことも大切にしています。
 入職して約10ヶ月が経ち、退院時や転院時には患者さんが入院時と比べて機能回復している姿を見ると嬉しく思い看護のやりがいを感じています。麻痺があり思うように体が動かせない方や、自分の気持ちをうまく言葉にできない方など何らかの障害に向き合い日々リハビリを頑張っている患者さんに刺激を受けながら一人前の看護師となれるように患者さんやご家族の思いに寄り添った看護を実践していきたいと思います。

西5病棟 新人M


倉田師長と共に 新人M

 Mさんが入職して10ヶ月が経ちました。病棟では体力を使う業務も多いのですが、Mさんは学生の時からバレーボールが得意だったそうで、フットワークよく、患者さんとも明るく接しています。また、時には根気よく関わる姿も見受けられ、最近は頼もしく成長が感じられます。
 現在、夜勤練習は終了し、先輩に相談し一緒に考えながら行動がとれています。私たちもMさんと一緒に考え、成長を支援していきたいと思っています。

西5病棟師長 倉田