6月 OJTが始まって1カ月余りたちました

本格的なOJTが始まって1カ月余りたちました。各部署では、先輩と共に数人の患者さんを担当しながら指導を受けています。集合教育では、危険予知訓練や報告・連絡・相談についての研修を受けたり、褥瘡ラウンドに同行し褥瘡の評価やケアについて学んでいます。また、導入期の評価を先輩にしてもらい、夜勤練習開始の時期を検討しています。この時期は、看護技術の習得だけでなく、患者さんを疾患の経過を理解しながら看ること、看護チームの一員として適切な態度が取れることを目標にしています。

新人看護職員研修責任者 大西孝子

私が所属している循環器病センターは、心臓カテーテル検査を受ける患者さんや、心不全、狭心症、心筋梗塞などの患者さんが入院しています。救命病棟やICUからの退室も多く、生死に関わることや急変することも少なくありません。入退院が激しい為、覚えることの多い病棟ですが、先輩看護師が優しく丁寧に教えてくれます。
 6月にあった危険予知訓練の研修では、写真を見てどこがどう危険か、どのようにすればその危険が防げるかなど、グループワークを行いました。そこから、日々の業務の中で患者さんに危険が起こらないように、観察力、注意力、想像力が必要である事を学びました。また、報告・連絡・相談の研修では、結果から報告し相手に分かりやすい言葉で行う事を学びました。
 病棟ではPNS®の三人目として、患者さんを担当し、業務の流れを理解することから始めました。そして、この6月から夜勤練習を開始し、日勤では、先輩看護師と共に患者さんを担当しています。夜間は看護師の人数も少なく、より報告・連絡・相談の重要性を感じました。利尿剤を使用している患者さんや、高齢の方も多い為、夜間は足元が見えにくく、患者さんが転倒してしまう可能性があります。ベッド周辺の環境整備や、ナースコールの位置など危険予知訓練の研修が役に立っていると実感しました。夜勤練習とは言っても、患者さんを看る事には変わりありません。失敗したこと・不十分だった事について、毎回振り返りその理由を考え、次回の夜勤練習に繋げようと心がけています。
 患者さんは、環境の変化や今後の事、自分の疾患に対して不安が大きいと思います。そのため、私は患者さんから不安について相談される看護師になりたいです。不安を軽減する為には、これから自分の知識、技術を身につけていき、磨いていきたいです。

循環器病センター I

Iさんが入職して、早や2か月が経ち、6月からは夜勤練習も始まりました。OJT開始時には多忙な病棟に戸惑いがあったと思います。夜勤練習では、パートナーシップナーシングでの日勤業務に比べ、一人一人の看護師の責任の重さに不安を感じたかもしれません。6月に受けた危険予知や報告・連絡・相談の集合研修の内容が夜勤ではより求められるということ、この時期にこの研修を受けるという意味が理解できたのではないでしょうか。
戸惑いや不安を感じさせず、常に笑顔で患者さんにもスタッフにも接する姿に心強く感じています。専門職としての知識や技術など求められることはたくさんありますが、日々成長していることは、毎週記載している振り返りレポートの内容の変化から読み取れます。経験も知識も豊富な先輩ばかりなので、学びになることがたくさんあると思います。見て聞いて学び、学んだことを自分のものにして、成長してほしいと思います。「どんな看護師になりたいの?」と毎月質問していますが、「こんな看護師になりたいです!」と明確な目標が持てるように一緒に頑張っていきましょう。

循環器病センター副主任 森川