4月 多職種での研修

新人看護師のこの時期の目標は、新しい環境に適応し、新たな人間関係作りのための行動ができることです。具体的には、自分の体調を客観的に理解し管理できること、挨拶から始まる他者とのコミュニケーションが自分から取れることです。
 学生時代は、担当以外の患者さんとは話す機会も少なく、多重の業務もありませんでした。そして、この時期に行う集合教育は、座学が多く学生時代の延長のように感じている新人も少なくありません。また、目まぐるしく動き続ける先輩を見て、自分がついていけるか心配になるのもこの時期です。
 学生時代との大きな違いは、免許を持った看護師として責任ある役割と行動がとれることです。集合での研修と現場での実践を繰り返し、患者さんの反応を見てアセスメントしながら経験のひとつひとつを学びに変えていってほしいと思います。

新人看護職員研修責任者 大西孝子

看護部の集合研修

入職して1か月が経ちました。多職種での研修を一週間受けた後、看護部の集合研修を受けました。感染管理、医療安全、電子カルテの操作、注射の練習、外来対応研修など実践に直結する内容のものが多くありました。
外来対応研修では、総合待合や病院通り、外来等であいさつや声掛けを行いました。はじめは、自分からなかなか声がでませんでした。しかし、日を重ねていくと聞かれても答えられるようになり、自分から挨拶ができるようになりました。自分からの声掛けは、とても緊張しましたが患者さん・ご家族の方も笑顔で挨拶を返してくれ、案内すると「ありがとう」と言って下さり、私も笑顔で対応することができるようになりました。
その他には、感染管理では個人防護具の正しい着脱方法を習ったり、医療安全では患者誤認や誤薬防止のための演習を行ったり、電子カルテの操作では実際に病棟の電子カルテで説明を受けながら操作しました。注射の練習ではシミュレーターを使い、皮下注射・筋肉注射・静脈注射・採血などの方法を実際の器材を用いて練習しました。当院恒例の宿泊研修では、多職種でチーム医療の研修を受け、互いの職種について理解を深めることができました。
4月のOJTは、集合教育と1日おきのため週に2回でした。初日は先輩方についていくのが精いっぱいでしたが、自分からも研修したこと・できることを発信するよう心がけました。そして、日々できることが増えてゆき、少しずつ観察やケア等が実施できるようになっています。集合研修中はなかなか看護師になったという感覚がなかったのですが、実際に病棟へ行くと看護師になったという気持ちになり、社会人になったという自覚をもって責任ある行動が必要だと強く感じました。これからもその日あったことを振り返り、患者さんに信頼される看護が提供できるよう知識・技術を一つ一つ確実に増やしていきたいです。

中4病棟新人看護師 A

配置部署での勤務が始まりました

ひと月に渡る集合教育も終わり、新人看護師の配置部署での勤務が始まりました。新人看護師は、改めて社会人となった事、看護師としての一歩が始まったことを実感しているようです。
今は、新人看護師が先輩の背中を追っかけている姿をよく見かけます。それだけで微笑ましくもあり、ちょっぴり心配なところもありですが、新人たちの姿が、部署に新鮮な息吹を運んでいることはまちがいのない事です。これから長い、ながい看護師人生が始まります。楽しい日々ばかりではありません。しかし、今の気持ちを忘れず、周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れず、私たちも一緒に頑張っていきたいと思います。

中4病棟看護師長  森