1月 内視鏡センターでのローテーション研修

この時期の新人は、経験を学びにするため、自分の経験から看護観をまとめています。患者さんとのかかわりの中で考えたこと、心に残ったことを、先輩たちの支援を受けながら振り返り、考えをまとめていきます。新人だからこそ感じたこと、考えたことをそのままにせず、他者とのやり取りの中で再度考える機会を持ち、そのプロセスを踏むことで、自分がこれからも大切にしていきたい看護を形にしていきます。今後の看護師としてのキャリアに影響を与えるであろう貴重な体験を、意図的に考えるきっかけとしています。

新人看護師教育担当  大西孝子

1月は、内視鏡センターでのローテーション研修に参加してきました。内視鏡センターは、主に胃・大腸内視鏡検査や気管支鏡検査等の検査を行っています。検査の部位や方法は患者さんにとって、羞恥心や苦痛を伴うものであり、強い不安や恐怖心を持っている患者さんもいらっしゃいました。そのため、看護師は検査前の説明を丁寧に行ない、検査中にリラックスできるような声かけや進行状況を伝える等し、少しでも検査が安心・安楽に実施できるようサポートすることが重要と学びました。また、内視鏡検査では日帰り検査の患者様がほとんどです。入院患者さんと違い、看護師が直接観察することが難しいため、麻酔の影響や処置による症状等、検査後の注意事項や生活の仕方をしっかりと説明することが患者さんの安全に繋がることが分かりました。
また、2月にある「私の看護観」の発表に向けてのグループワークもありました。私は、脳外科病棟で勤務しており、主に脳血管障害を持つ患者さんに対し看護を行っています。脳血管障害は、後遺症が出たり、命に直結しやすい疾患です。OP後に人工呼吸器や脳ドレナージ等の管理が必要な方もいらっしゃいます。そのため、患者さんや家族のショックや不安は本当に計り知れないと思います。業務の事ばかり考えて自分本位な看護を行うのではなく、患者さんと家族に寄り添った看護ができるよう気を付けていきたいと思いました。グループワークは、それぞれの看護師が体験した患者さんとの関わりやお互いの考え方・見方などを共有でき、看護について学びが深まる機会だったと思います。来月の看護観発表が楽しみです。

西5病棟 新人看護師 K・K・K

新年から早くも1か月が終わろうとしています。
昨年4月に入職した新人看護師は、今では3人夜勤の1人として自立し、それぞれ切磋琢磨しながら、1人前の看護師になろうとインフルエンザの流行にも負けず、頑張っています。また、他部署へのローテーション研修で、特殊部署との連携や患者さんとの関わりを学んでいます。
最近は看護職一人一人に求められる知識や技術が高くなり、新人看護師も入職時から緊張の日々だったと思います。しかし、今では自然な笑顔で患者と接し、患者さんの今後のことまで考えながら関わりが持てるようになり、随分成長したなと感じています。
まだまだ先輩に頼りところは多いですが、一つ一つ階段を登っている彼女たちを、これからもスタッフみんなで見守り続けたいと思っています。

西5病棟師長 西谷