10月 リフレッシュ研修と危険予知訓練

shinjin161101-01各部署で行っている夜勤練習は、そろそろ終盤を迎えています。新人看護師は、8回の練習の中で、複数の患者を担当しながら優先順位を考慮したケアの実践、先輩看護師との協働や適切な報連相など課題を克服しながら、夜勤独り立ちに向けて頑張っています。今月の集合研修は、リフレッシュ研修と危険予知訓練を行いました。リフレッシュ研修では、「心に残った患者さんとの場面」のナラティブを行いました。患者さんとのかかわりの経験学習を重ねることによって、看護師として人として成長しています。

新人看護師教育担当 大西孝子

shinjin161101-02入職してはやくも一年の折り返し地点に立った今、振り返るとたくさんの経験や忘れられない瞬間がありました。10月はリフッレッシュ研修で「私の忘れられない患者さん」というテーマのもとグループワークを行いました。私の所属する中央手術室では、病棟に比べ患者さんと関わる時間はとても短いと思います。しかし、患者さんにとって手術をすることは人生においてとても大きな意味を持つイベントだと考えます。この半年を振り返った時、私はある患者さんのことが強く思いだされました。造影検査で急変された患者さんです。この時、私は冷静に行動することや状況を把握すること等様々反省すべき点がありました。患者さんは危機を脱しましたが、いつこのような事態になりうるか分からない現場だと再確認したのです。先輩看護師さん達は冷静に状況を把握し、その場に応じた対応をしていました。私は日々そんな先輩看護師さん達と業務を行っているのです。素晴らしい先輩看護師さん達からたくさん学び、成長していかなければいけないと思っています。その他の新人看護師も患者さんとの関わりの中で自分の行った対応はどうだったのか、患者さんを本当に看ているのだろうか、寄り添うとは何か等グループワークを通して振り返りながら、様々な考えを出していました。
 患者さんとの関わりが短くてもより手術を安心、安全に受けてもらうために今日の私の行動はどうだったのか、器械出しはどのようにすればよかったのか等振り返り学ぶ日々です。現在、待機業務も始まり緊急の呼び出しにも対応しています。分からないこと、できないことを明確にし、日々振り返ることが患者さん目線の看護に繋がると思います。ゆっくりでも成長できるよう日々努力していきたいです。

中央手術室 新人看護師 I

shinjin161101-03笑顔がキュートな新人看護師のIさん。趣味は詩吟で心に残るステキな声で吟じてくれます。
Iさんは、入職7ヶ月を迎えて職場環境にも慣れ、一人でできる業務も増えてきて、達成感とともに責任の重さを感じています。そして、周術期看護は、当院の看護の「看る力」「生きること」に大きく関わる命の現場です。入室した患者様の緊張した表情が、Iさんの笑顔の挨拶で少し和らぎます。また、手術後の訪問で患者さんの様子や感謝の言葉を頂くたびに、手術前から関わる意味を感じてくれています。周手術期だからこそ心と身体に寄り添い、安心・安全に手術に臨めるように、病棟との継続看護の意義を理解して関わっていってほしいと思っています。初めてのことにも積極的に挑戦し、術式や手順を予習してたくさん吸収しようとする姿勢が見られて、その頑張りがとてもうれしく頼もしく思っていますし、整理された振り返りレポートからも日々の成長が伺えます。頼りになる熟練の先輩が多い中、若手看護師と切磋琢磨しながら一緒に頑張りましょう。待機勤務のひとり立ちももうすぐです。

中央手術室 師長 石村