11月 多角的な広い視野で患者さんをとらえて

褥瘡ラウンド

11月の新人看護師は、褥瘡ラウンドに同行して、皮膚排泄ケア認定看護師と共に褥瘡を実際に測定しアセスメントをしました。また、集合教育では、人工呼吸器の取り扱いについて臨床工学技士から説明を受けました。
OJTでは、患者さんを担当する責任やチームの一員としての役割について学んでいます。担当看護師として、多角的な広い視野で患者さんをとらえて経過の良否や緊急性についてアセスメントできること、チームの一員として他のメンバーと情報共有し協力できることを目標にしています。この目標に対して、夜勤練習後半の時期にケアプロセス研修を2回実施することにしています。ケアプロセス研修とは、指導役の先輩と1日ペアになり患者さんを担当し、新人が自分のアセスメントや予測、多重になりにくいように考えた業務計画などをあえて口にして行動します。指導役の先輩は、新人の知識やアセスメントの確認を行いその都度助言しながらサポートします。目的は、新人が看護の思考過程に沿って看護実践を考えることができる事と患者の状態に合わせて計画修正しながら1日を担当できることです。


人工呼吸器の取り扱い

新人はこの時期に、まだ自分の実践に自信が持てていません。反対に指導する側の先輩は、新人がどのくらいの考えを持って看護できているか疑問に感じていることがあり、あえてOJTでこのような機会を作っています。新人は自分の考えた事を意識的に口にして、承認や助言をもらい次の課題を見出せています。また、指導者側も新人の考えを聞くことで、新人の成長が分かり次の指導計画を明確にすることができています。1日の終わりの振り返りでは、課題をお互いが共有することで、後の夜勤練習や独り立ちに向けてのOJTに活かすことができています。ケアプロセス研修をすることで、患者理解やメンバーシップについてさらに学びが深まり成長に繋がっています。

新人看護職員研修責任者 大西孝子