2月 看護観の発表

 2月のマーガレットシステムは、いよいよ看護観の発表です。1カ月以上の時間をかけて、先輩の支援を受けながらまとめました。初めは、ぼんやりしていたテーマも、何度も思考を繰り返すことで、今の自分が考える「大切にしたい看護」が、はっきりしてきました。文章にすることで考え方が広がり、今までと違う価値観に気付くことができたと思います。師長さんや先輩方の前で発表するのは緊張しましたが、発表後は大きな達成感を味わっているようでした。

新人看護職員研修責任者 大西孝子

 私が当院に就職し、消化器外科病棟に配属されてから約1年が経とうとしています。毎日手術や化学療法、さまざまな処置があり、初めは新人看護師として分らないことばかりでした。専門的な知識や技術も乏しく不安もありましたが、先輩方の指導のもと看護師として成長することができ、日々患者様と関わることができています。たくさんの患者様と関わる中で、自分の中で大切にしたい看護は何なのかを考え、2月21日に看護観の発表を行いました。普段の勤務では、自分の行っている看護について深く振り返ることができていませんでしたが、今回の看護観の発表を通して自分が大切にしている看護について気づくことができました。
 私の所属している消化器外科病棟では、手術目的で入院される患者様がたくさんいます。術後順調に回復し、早期に退院する方もいれば、なかなか離床が進まず筋力の低下や日常生活動作が低下し退院が延期となる方もいます。寝たきり状態になれば、肺炎や褥瘡などが起こる可能性も考えられるため、それらを防ぐために予測した看護を行うことが大切だと思っています。これからも自分の大切に思っている看護を、提供できるよう勉強に励みたいと思います。
 また、一緒に就職した同期の発表も聞き、それぞれの病棟で経験したことが看護観に繋がっていることがわかり、自分ももっと頑張らなければと思いました4月には新人看護師が入職し、私も先輩という立場になります。まだまだ不足部分があるため、自分の看護を振り返り成長につなげていきたいと思います。

西4病棟 新人看護師 K 

 新人看護師一年の集大成ともいえる当院看護部恒例の「わたしの看護観」のまとめと発表を終え、新人さんの成長を嬉しく感じています。初めての夜勤で、先輩看護師に発熱と混濁したドレーンの関係を示唆する問いかけに、再び患者さんを観察し、縫合不全による感染の発症を予測することが出来ました。先輩看護師に「ドレーンの混濁はない?」と聞かれ、2時間前のドレーンの性状を答えながら、「あれ?」と思い、もう一度観察に戻った時、「看る力」が発揮できたのだと思います。今年度看護部で作成した「看護師の仕事」である「24時間を通して、患者に最も身近に関わり、状態変化・苦痛・気がかりに気付く」を実践できました。また、先輩看護師の力を借り、「患者の状態を把握し、病状と治療から今後(予後・急変・合併症)を予測」できたことで、「Kさんの看護観」が強固なものになったのだと思います。
 「24時間を通して、患者に最も身近に関わる」看護師ですが、それは一人ではできません。ペアで、チームで、病棟で、日勤で、夜勤で、皆で得意不得意を補い合って、何が患者さんのためになるかを考えて実践できる集団でありたいと思います。

西4病棟師長 島矢