病院内から地域までを見据えた看護実践が出来る看護師の育成を目指す
当院の新人教育は、設置母体の市の花であり、散ったり落ちたりしない強い花といわれている「マーガレット」をイメージして「マーガレットシステム」と名付けています。新人看護職員研修ガイドラインに沿った基本的な教育にあわせて、社会人組織人としての自覚を持ち主体的に学ぶ看護師育成に取り組んでいます。
マーガレットシステムでは、新人看護師研修責任者と新人教育委員会を中心にプリセプター・アソシエイト・主任・師長など全職員で新人看護師を支援する体制とし、新人看護師が段階的に学びを深めていけるようにしています。
第1段階の目標は、「スタッフや環境に慣れる・基本的な看護技術を学ぶ」ことです。4月はOJTとOFF-JTを1日おきに実施し、翌日に習ったことを現場で実践するなど学びと実践の統合が図れるようにしています。
第2段階の目標は「看護技術を正確に行える・状況に合った対応を身につけること」です。看護技術を患者の状況に合わせて提供する段階で、臨床での様々な経験ができるようにしています。
第3段階は「状況判断や対処が出来る、考えて動くことが出来る」ことを目標にしています。この時期は、夜勤や休日勤務の独り立ちの時期であり、多重業務への対応や臨床判断力も必要になり「振り返り」を行いながら学びが深まるようにしています。さらにOP・ICU・内視鏡センターで1日ローテーション研修を行い、自部署と特殊部署との看護の継続の理解が出来るようにしています。
そして2年目の5月には当院に併設している訪問看護ステーション・介護老人保健施設で研修を行い、当院の理念に基づき、病院内から地域までを見据えた看護実践が出来る看護師の育成を目指しています。
新人看護職員研修責任者 大西 孝子