中央3階病棟師長

セカンドレベルの研修を終え、学びを現場の管理に活かす  野田弘子
kanri-013_1セカンドレベルの研修で現場を離れた野田師長。研修で管理に役立つ学びを終えて師長としてステップアップしたと同時に、留守を守った主任をはじめ、現場のスタッフも成長した様子です。

看護の質を評価する視点の理解が深まりました

森安)野田師長さんもセカンドレベルの研修を受けていただきましたが、受講内容で、これからのマネジメントに活かせそうなものは、どんなことでしょう?

kanri-013_3野田)印象に残っているのは、看護QIシステムの講義です。当院でも、以前からこのシステムを取り入れて看護の質を評価してきましたが、シックリいっていない部分もありました。今回、テキストをじっくり読んで深く学べたので、今年度の評価に活かしていこうと思っています。

森安)これまで、どういうところがしっくりいってなかったのでしょう?

野田)これまでは「これでいいのかなぁ?」と不安に思いながら、評価していた部分がありました。講義の中では事例を用いた説明があり、1つの項目に対して振り返るときに、事象に対して、組織に対して・・・と、様々な角度から評価した具体例を聴いて、「うちの病棟ではどうだろう?」と、事例に重ねて自部署を振り返ることで、評価の視点が深く理解できたように思います。

森安)それは今後のレポートが楽しみです(笑)。
これまで、看護の質の発表会をしてきましたが、やったことを発表するという場面も多いように感じています。もっと管理の視点で、インディケーターを決めて、部署に応じた評価レポートが出てくるのを期待しています。

研修から帰ると副主任やスタッフの成長を感じました

野田)今回の研修ではレポートを書く機会が多かったのですが、自分にその力が欠けていることを目の当たりにしました。レポートを書くには考えが必要で、考えるためには文献を読んでいないといけないことを実感し、これまで多忙な業務を言い訳に、文献を読んで来なかったことを反省しました。

kanri-013_2森安)自分の弱点が見えたというのはいいことですね。香川県は、今回からセカンドレベルの研修を集中講義にされました。賛否両論あるとは思いますが、私は、一定期間、業務を外れて学ぶことは有意義だと思っています。現場のことを部下に委譲して自分を見つめなおす時間は、本人にとっても、残されたメンバーにとってもプラスになると考えています。

野田)確かにメリットはあるように思います。ゆっくり学べることはもちろんですが、部署を任せるとなれば、何を誰に委譲するかを考えなければならず、師長業務が整理できたように思います。また、副主任も自分が判断しなければいけないという責任感が養えたように思います。以前にも増して管理の視点をもって話してくれることが印象的です。

森安)副主任さんも初めは不安そうに報告に来ていましたが、日に日に自信をつけていましたよ。自分がやらなければいけないという役割が人を育てるのですね。

 

困ったときに学びを思い出すことで知識に変わる

森安)師長さんも、研修を終えたら何かできるようになるというようなものではありません。困ったときに、資料やテキストを見直すことで自分の知識になっていくのだと思います。
また、深く学ぶためには、資料やテキストだけではなく、その元になっている文献にあたることが必要です。資料やテキストの参考・引用文献を取り寄せて勉強しなければ、知識は深まらない…と、私も講師に言われました(笑)。

野田)壁にぶつかって掘り下げないと、知識にはならないってことですね。

森安)これから管理レポートを書く時も、掘り下げて考えてくれると期待しています。

野田)プレッシャーが…(笑)まだ今は、自分の課題が見つかった、部署でやるべきことに気付いたという段階です。これから深めていけるようにしたいと思っていますので・・・

森安)日々忙しいので、その決意はなおざりになりがちです。野田師長さんは真面目すぎるところがあるので、もっと合理的に、無理せず出来る方法を考えながら、出来ることからやっていってくださいね!

野田)はい…頑張ります(笑)