統合実習での学生さんへの関わり

西8病棟 金場恵美

金場私の所属する西8病棟では、基礎看護学実習・成人看護学(適応期)実習の他、統合実習の受け入れを行っています。統合実習では、2人の患者さんを受け持ち、「生命の危機」と「日常生活動作の自立度」の視点から、看護の優先順位を考え計画を展開させていきます。
あるカンファレンスでの出来事です。「多重業務の中で時間管理を考えた優先順位について計画を立て、援助をすることの大変さを学んだ。」と発表がありました。業務としての優先順位に気を取られているように思い、常に患者さんへ安全な看護を提供することを第一に考え、アセスメントと評価をおこない、個々への対応をするよう指導しました。次の日から、学生さんたちの日誌の内容が変わりました。時間管理だけでなく看護も含めて、安全を考えた多重業務の優先順位の援助が計画されていました。また夜勤実習の時は、日勤帯より少ない人数の看護師で情報を共有し、状況を確認し合いながら協働することや、先を見越して確実な準備をすることが安全に繋がるということを学んでくれていると思います。
実際に患者さんに関わり、援助を考え、悩んだりすることが学生さんたちにとって、貴重な経験ではないかと思います。そしてその経験が「看護師がそこにいる事に意味がある」と実感できるはずだと考えます。臨地実習で看護の楽しさや喜び、誇りを患者さんとの関わりを通して、感じてほしいと思っています。