2月 「マーガレットシステム」は、そろそろ終盤

新人看護師研修プログラム「マーガレットシステム」は、そろそろ終盤にさしかかっています。「私の看護観」の発表、「習得項目の最終チェック」「クリニカルラダーⅠ」の申請などを行いました。また、ICU・CCU、中央手術室の新人は、一般病棟でローテーション研修を受けました。今の自分は、4月に思い描いていた自分になれているのか、残った課題は何かを考える時期です。1年間をしっかり振り返り、次の課題や目標を見据えることが2年目のステップアップにつながっていきます。

新人看護師教育担当 大西孝子

4月から早くも11カ月が過ぎました。今も毎日が新鮮で、日々新しい学びと反省の繰り返しです。2月は「私の看護観」の発表がありました。多くの患者と出会い看護していく中で、入職時に抱いていた看護観とは変わり、より具体的なものになってきました。私が所属するICU・CCUは重症患者が入室していて、ほとんどの患者に人工呼吸器が装着されており、多くの器械に囲まれています。そのため、勤務中はモニターや検査データに気を取られがちになってしまい、患者に寄り添って、訴えに耳を傾けることができていなかったと後悔することがありました。挿管中で鎮静をかけていても、様々な角度から患者を理解し、患者の苦痛や訴えに気付き耳を傾け寄り添う看護の大切さを学びました。また患者だけではなく家族も看護の対象であると学びました。患者と同様に家族もまた不安があります。看護師は家族の訴えにも耳を傾け、患者・家族間や家族・医療従事者間の懸け橋となれるような存在となることが大切だと気付くことが出来ました。今回の「私の看護観」の発表では4月に一緒に入職した同期がそれぞれの病棟で経験してきた看護を知ることができ、よい機会となったと同時にとても刺激になりました。
また、2月には3日間の一般病棟へのローテーション研修がありました。重篤な状態を離脱しICUから退室した患者は、病棟で退院・転院に向けてリハビリを行いながらの治療を継続されており、ICUから病棟へつなげる看護を学ぶことが出来ました。ICUを退室できることが目標ではなく、入院前の生活からアセスメントし、患者それぞれのゴールは何かを考えられるよう意識していかなければならないと学びました。
あと1カ月で新人看護師という立場ではなくなります。現在、新人看護師研修も終盤で1年間のまとめの時期となっています。今まで経験してきた看護を振り返り、今より少しでも患者を理解し、観察・アセスメントしながら看護を実践できるよう取り組んでいきたいと思います。                     

ICU・CCU新人看護師 T・H

早いもので入職してもうすぐ1年が経過します。最初の頃は毎日緊張していて、笑顔で職場に来ることが一つの目標でしたが、今では重症患者と家族を含め身体的・精神的ケアに目や気持ちを向けることができるようになってきました。毎日悩んで、落ち込んで、泣いて、頑張って勉強して、喜んで、笑って、成長している2人を見ると、看護師としての目標が少しずつ高くなってきているのが分かります。「私の看護観」では、これから大切にしたいと思う看護を発表できました。2人が目指す看護師になれるよう、これからもICU・CCUのスタッフはみんなで応援していきたいと思います。
2人は私が師長になっての初めての新人でした。看護師は本当に素敵な職業で、周りの人たちによっていつまでも成長させてもらえます。これからも一緒に前進しながら、看護をしていきましょう。

ICU・CCU看護師長 大久保