9月 新人看護師の様子

研修責任者からのメッセージ

新人看護師達は入職して半年が経過し、配属部署で様々な経験を重ねています。彼女たちのこの時期の課題は「多重業務時の優先順位の考え方」「時間管理」「報告・連絡・相談」のようです。どのようにしたら、先輩のようにうまく出来るのか試行錯誤しながら取り組んでいる様子が振り返りの記録から見えてきます。看護師は「人」との関わりが中心の職業であり、その場の状況にどのように対応するかを考え、行動する事が求められます。業務の中で「多重な状況」は必ず起こってきます。技術のマニュアルはあっても、どのように対応するかというマニュアルはありません。これからは、臨床での経験を振り返り、学びを深めていくことが課題となります。私はこの時期、夜勤明けの新人看護師の病棟へラウンドに行っています。ほんの数分ではありますが、夜勤業務でどのようなことがあったのか話を聞き、振り返りをしています。新人看護師の経験からの学びを少しでも引き出せるように関わっていきたいと思っています。

荻田

意識レベルの評価研修

意識レベルの評価研修-1
今回、意識レベルの評価の研修を受講し生命徴候を評価する手段の一つとして、基本をきちんと学び正確に判断していきたいと感じました。評価をするためにまず基本として刺激を与えず覚醒状態の確認、JCS、GCSのスケールに沿って反応を見ていくことが大切であることを学びました。GCSの評価では痛み刺激に対する反応を体操で覚えたり、患者役と看護師役になりロールプレイをするなど楽しく学ぶことができました。

循環器病棟  M.N

心電図のとりかた

心電図のとりかた狭心症で入院されている患者さんが胸痛を訴えだした場合の対応について1人5分でシミュレーションを行いました。胸痛を訴えた場合の医師の指示を確認し、12誘導のとり方の練習も行うことができました。胸痛を訴える患者さんは心筋梗塞であることも考えられ緊急を要し、素早く対応することが必要です。私は循環器病棟に所属しており、胸痛を訴える患者さんもいます。今回の研修を受けたことで、心電図のとり方や患者さんへの対応方法を見直すことができました。今後の業務に役立てて行きたいと思います。

循環器病棟 M.K

報告・連絡・相談(SBAR)の研修

SBAR研修では、医師やスタッフ間の報告・連絡・相談における伝え方について学びました。伝える内容をS:状況 B:背景 A:評価 R:提案という内容に整理して伝えることで相手にも分かりやすく伝わることが分かりました。特に医師に患者さんの病状報告をする場合は参考になると感じました。事例を用いた演習でより具体的に学べたと思います。
SBARを用いた報告を普段の業務でも活かし、安全な看護につなげていきたいです。

OP A.Y

リフレッシュタイム

リフレッシュタイムリフレッシュ研修では、久しぶりに同期の仲間とお互いの現在の仕事の状況について話し合いができました。夜勤や多重業務も経験している中で同期の現状を聞くと自分ももっと頑張らないといけないと刺激をもらうことが多くありました。三豊総合病院に就職し、看護師として働き始めてはや半年。少しずつでも看護師として成長し、自分の理想の看護師像に近づけるように日々努力していきたいです。

小児科・産婦人科病棟 M.O

リスクマネージャーからのメッセージ

4月に入職した新人看護師は、夜勤メンバーの一人として勤務に入る頃になりました。インシデントは少し慣れてきた頃に起こりやすいものです。また、業務を任されてくる頃でもあり、慣れないことをしていて気持ちに余裕がない時も危険信号です。そのような時はひと呼吸おいて落ち着いて考え、わからないことは先輩に相談してみましょう。
また、これからは、医師への指示受けも行うようになります。看護業務の中では、先輩看護師や医師など様々な医療者間での報告が必要です。医療者間で円滑なコミュニケーションがとれないと、インシデントに繋がる可能性があります。そこで、今回は報告の手法としてSBARの研修を行いました。SBARは、状況(Situation)・背景(Background)・評価(Assessment)・提案(Recommendation)を順番に簡潔に伝える手法です。SBARを活用し、新人看護師でも円滑なコミュニケーションが図れ医療事故防止に繋がるよう期待しています。

T.K