実習指導者からのメッセージ

実習指導委員を中心に、皆さんの実習を全力でサポートします。
わからないことや困ったこと何でも相談に乗ります。遠慮なく声をかけてくださいね。

R4年度 実習指導委員会メンバー

西3病棟

産婦人科・小児科病棟

多い疾患
経腟分娩、帝王切開、妊娠悪阻、切迫流早産、妊娠高血圧症候群、新生児一過性多呼吸、新生児低血糖、高ビリルビン血症(光線療法)
学べる看護、得意な看護
助産師外来で妊婦指導や面談を行うなど妊娠中から産婦人科外来と連携を取り、妊娠期から分娩・産褥期を通して安心して出産・育児ができるよう、個々のニーズや退院後の生活も考えて関わっています。退院後も支援が必要と判断された褥婦さんは母乳外来でフォローしたり、地域の保健師さんと連携して切れ目のない支援ができるよう努めています。
学生さんにひとこと
現代は少子化も進み、複雑な社会で多様な困難を抱えた妊産褥婦さんも増えており、よりその人らしく子育てをしていけるよう支援していくことが重要となっています。妊産褥婦さんにとって妊娠・出産・育児が素敵な体験・経験となるよう、考え支援していきましょう。
西3病棟は生命の誕生、新しい家族のスタートに関われる貴重な経験ができます。学びの多い実習となるよう一緒に頑張りましょう!

西4病棟

外科病棟

多い疾患
消化器系がん、乳がん、胆石症、虫垂炎、腹部大動脈瘤など
学べる看護、得意な看護
手術や抗がん剤治療、ターミナル期のケアを主としています。手術を受けられる患者さんには、入院時から退院後の生活までを記載したパンフレットを活用し、少しでも不安が軽減できるように説明・指導を行っています。また術後は早期離床を目指し、患者の状態をアセスメントしながら、リハビリを行っています。
学生さんにひとこと
学生さんにひとこと:がん患者さんと関わる機会が多く、患者さんの病気に対する思いや手術前後の気持ちの変化、退院後の生活の不安など、患者さんの思いをしっかりと聞き、患者さんの思いに寄り添った看護を実践していきましょう。

西5病棟

脳外科病棟

多い疾患
脳梗塞、一過性脳虚血、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、頸動脈狭窄症
学べる看護、得意な看護
西5病棟は、様々な脳血管疾患の患者様が入院されています。手術が安全、安楽に行えるよう手術前後の看護、脳疾患の急性期治療や看護、腰椎穿刺等の検査介助を学ぶことが出来ます。また、脳疾患で発症した症状に対して、他職種と連携を図り、スタッフみんなが統一した個別性のある看護を提供出来るよう関わっています。患者様に寄り添いながら、現在の身体能力の維持、向上を共に喜びながら、一緒に成長出来る病棟です。
学生さんにひとこと
忙しい病棟ですが、スタッフは明るく、みんな協力しながら看護を行なっています。急性期から始まり、今後を見据えた看護を学生のみなさんにも実感していただけると思います。患者様に必要な看護を一緒に考え、充実した実習になるようサポートします。一緒に頑張りましょう。

西6病棟

循環器病センター

多い疾患
心不全、心筋梗塞、狭心症、大動脈瘤、心筋症、不整脈
学べる看護、得意な看護
心不全、狭心症、心筋梗塞など急性疾患から生活習慣を抱えた慢性疾患の患者様が入院しています。心筋梗塞や狭心症では、心臓カテーテル検査を行い、不整脈管理ではペースメーカー埋め込み術を行います。ICUや救命病棟から退室してくる患者様も多く心電図モニターをしっかり観察して、異常の早期発見に努めることを大切にしています。また、心不全は入退院を繰り返しやすいため入院時から退院後の生活状況について情報収集を行い、カンファレンスで医師や多職種と連携して個々に合わせた退院支援にも力を入れ外来での継続看護に繋げています。
学生さんにひとこと
実習を通して、心疾患に伴う急性期疾患治療、慢性期でのリハビリ、日常生活指導、心臓カテーテル検査、ペースメーカー埋め込み術前後の看護を一緒に学びましょう。

西7病棟

整形外科病棟

多い疾患
大腿骨近位部(頸部、転子部)骨折、腰部脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折、変形性膝関節症・股関節症 など
学べる看護、得意な看護
様々な年代の患者を対象とした手術療法を中心とした急性期の病棟です。手術が安全、安楽に行えるように、手術前後の看護を行い、術後早期から患者のADLを向上、拡大させるために理学療法士や作業療法士と連携をとりつつ日常生活の支援を行っています。認知機能が低下している高齢患者も多く、認知症看護や、安全に過ごしていただくための事故防止の看護にも力を入れています。
学生さんにひとこと
現在の高齢社会において整形外科のニーズは年々高まっており、生活を支える運動機能の改善に携わり、入院時から退院後の生活を見据えた看護を学生のみなさんにも実感していただけると思います。患者さんがその人らしく生活するために必要な支援を一緒に考え、実践していきましょう!

中4病棟

混合内科(消化器内科、腎・代謝科)

多い疾患
糖尿病、胆管炎、総胆管結石、膵炎、腎不全、肝硬変、内視鏡検査(ERCP、EGD,CSなど)、糖尿病・腎臓病教育入院
学べる看護、得意な看護
消化器疾患や代謝科の疾患は、生活習慣に対する教育・指導が重要となってきます。中4病棟では教育入院も担っており、患者の理解力や退院後の生活を見据えた教育を多職種と協力しながら行っています。また、終末期看護にも尽力しています。その人らしさを大切にしながらも、患者や家族のニーズに気づき対応できるよう日々努力しています。
学生さんにひとこと
教育入院とは、今後患者が病気とうまく付き合っていくために病気について知っていただく一つのきっかけとなる入院です。病気の受容過程に寄り添うことや、多職種と一緒に考えていくことで改善点に気づくことが出来るため、患者指導の場面においても看護師の役割の重要性を学ぶことが出来ます。また、患者や家族の希望や想いに沿った選択が出来るよう話し合いを重ねています。看護の様々な魅力を、私達と一緒に発見していきましょう。

南2病棟

混合病棟(泌尿器科、形成外科、皮膚科、耳鼻科、歯科、眼科)

多い疾患
前立腺炎、前立腺肥大、前立腺癌、腎盂腎炎、腎盂癌、膀胱癌、精巣癌、尿路・尿管結石、出血性膀胱炎、蜂窩織炎、帯状疱疹、褥瘡、熱傷、皮膚腫瘍、突発性難聴、顔面神経麻痺、副鼻腔炎、白内障、緑内障
学べる看護、得意な看護
当病棟は混合病棟で様々な疾患に対応しています。泌尿器科ではロボット支援下手術、経尿道的手術、化学療法などの治療が行われています。対象患者さんは周術期、急性期、回復期終末期と様々です。短期入院の方も多く、短い関りの中でも患者さんの信頼や理解が得られるような看護を心掛けています。また、退院に向けて療養環境を整え、多職種でのカンファレンスを実施しています。
学生さんにひとこと
入退院が多く入れ変わりが激しい病棟ですが、入院から退院までの看護を一貫して学ぶことが出来ます。また、当科ならではの検査、処置、治療法方法なども見学し学ぶことができます。疑問や分からないことがあれば遠慮なく声をかけて下さいね。
気づきの多い実習となるようにスタッフ一同サポートします。一緒に頑張りましょう。

南3病棟

地域包括ケア病棟

多い疾患
整形病棟で変形性膝関節症・股関節症、腰椎脊柱管狭窄症、圧迫骨折などの手術をし、自宅退院するためのリハビリ目的の患者さん、自宅療養中に状態が悪化した誤嚥性肺炎、尿路感染症など
学べる看護、得意な看護
南3病棟は地域包括ケア病棟です。急性期治療を終え、在宅復帰に向けたその人らしく生活できるよう退院支援と自立支援に取り組んでいます。また、ACPの普及・啓発を担うACP推進病棟でもあります。ACPは最期まで自分らしく生き抜くための意思確認の手段として退院支援を進めています。
学生さんにひとこと
一般病棟と違い、退院前の患者さんが多い病棟です。それぞれの退院に向けた目標に向かってリハビリに取り組んでします。患者さんがどのような状態でどこで誰と過ごしたいかという想いやニーズを大切にし、学生の皆さんも一緒に在宅復帰に向けた援助を考えていきましょう。

南4病棟

呼吸器外科・内科病棟

多い疾患
肺がん、誤嚥性肺炎、気胸、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎(IP)、尿路感染
学べる看護、得意な看護
NIP、BiPAP等の呼吸器管理、肺がん等に伴う手術療法、化学療法、胸水や気胸に対するドレーン管理など幅広い呼吸器疾患に対する看護を行っています。また、近年の高齢化に伴い嚥下障害による誤嚥性肺炎の患者さんも多く、言語療法士や栄養士と連携を取りながら患者さんの嚥下機能に合わせた食事介助、口腔ケア、吸引などのケアに力を入れています。
学生さんにひとこと
近年高齢化に伴い嚥下機能障害を有する患者さんが増えています。また、誤嚥性肺炎などは何度も繰り返す疾患でもあります。治療して終わりではなく、患者さんの今後の生活を見据えて疾患を再燃させないようにするにはどうすればいいのか、アセスメントし関わっていくことが看護としてとても大切になってくると思います。一緒に患者さんのQOLを低下させないようにするにはどうすればいいか、考え学んでいけたらとてもうれしいです。

訪問看護ステーション

訪問看護

多い疾患
悪性腫瘍全般 循環器疾患 呼吸器疾患 認知症 難病 脳血管疾患 頚損・脊損 老衰 
学べる看護、得意な看護
在宅看護の対象は、年齢や健康レベルを問わず、地域で暮らす療養者とその家族を含めて1つの単位と捉えて、一人ひとりのニーズ及び生活特性にあったその人らしい生活が安心して送れるように看護を提供しています。また、多職種と連携・協働しながら療養者の生活を支えています。
ストーマ管理やHOT・NPPV管理など一定期間集中的、教育的にかかわる事例や癌・慢性疾患の終末期看護が増加しています。
学生さんにひとこと
在院日数がますます短縮される中で、病院ですべてを完結することが困難となってきている中、HOT・NPPVストーマ 高カロリー輸液など医療機器を装着したまま退院される方も多くなっています。亜急性期の集中的な係わりや、その人らしい終末期支援等、上手く繋いで地域の中で安心して生活していけるよう、私達は利用者・家族の一番身近な理解者として頑張っています。

中央手術室

多い疾患
消化器外科(胃・十二指腸・小腸・結腸・直腸・肝臓・膵臓・胆嚢)・胸部外科(肺)・泌尿器科(前立腺・膀胱・腎臓)・産婦人科(帝王切開・子宮・卵巣)・脳外科・耳鼻科(咽頭・喉頭・副鼻腔)・歯科・形成外科・眼科・心臓血管外科・整形外科(上肢・下肢・脊椎)心臓カテーテルなど、年間4000件以上の手術を行っています。
学べる看護、得意な看護
直接介助看護師は、術式を熟知しスムーズな介助で医師のサポートをします。また、間接介助看護師はカルテからの情報収集と術前訪問を行い、様々な視点から術中看護に繋げていきます。その他にも、手術に関わる様々な職種(医師・臨床工学技士・放射線技師など)との、協働によるチーム医療を実践しています。
学生さんにひとこと
最近は、手術室の実習自体が無い又は病棟実習に比べて非常に短期間であり、学生さんにとっては“未知の世界・ドラマの世界”ではないでしょうか。
私たち手術室看護師に必要とされる知識や技術は、解剖生理・疾患・術式・麻酔方法・使用薬剤・器材の使用方法・麻酔や術式による身体への影響など多岐にわたります。病棟とは違う環境と大変さはありますが、「患者さんに安心安全な医療・看護を提供したい」という思いは一緒です。当院の手術室では、知識だけではなくこのような思いも伝えながら、指導に取り組んでいます。

ICU/CCU

多い疾患
呼吸不全、心不全、脳血管疾患、敗血症などの重症感染症、心筋梗塞
学べる看護、得意な看護
手術後など超急性期の患者を看護しています。
学生さんにひとこと
様々な医療機器に囲まれて療養している患者さんは不安定な事が多く、患者自身が苦しい事や辛い事を伝えられません。なので私たち看護師はその声にならない声を、五感を使って明らかにして看護につなげており、そのために自己研鑽しています。私たちの看護によって不安定な状態から安定してきた時は、やりがいを感じる場面です。
ICUは特殊な環境だと緊張すると思いますが、看護展開をすることに変わりはないので、リラックスして挑んでもらえれば嬉しいです。

透析センター

血液透析・腹膜透析治療

多い疾患
糖尿病性腎症、糖尿病性糸球体腎硬化症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、IgA腎症、多発性嚢胞腎 など
学べる看護、得意な看護
血液透析導入から外来での維持透析を行っており、腹膜透析外来も行っています。
日常生活の中で透析を続けるには、シャントや腹膜透析チューブを管理しなければならず、生活への関わりが大切となります。
また、患者は、30~90歳代の幅広い年齢層のため、様々な背景となるため、個々のニーズに寄り添った看護が必要です。患者が安全で安楽な透析が受けられるよう、医師・看護師・臨床工学技士のほかコメディカルとも連携をとって看護を行っています。
学生さんにひとこと
透析は半永久的に継続していかなければならない治療であり、週3回、1回の透析には約4時間の治療を要します。針の穿刺による苦痛だけでなく、長時間の安静、食事内容の制限など様々な面でストレスを感じることが多いと思われます。治療への技術だけでなく、生活指導、ご家族との連携など、様々な面で継続した看護が必要となってきます。患者さんがその人らしく充実した生活が送れるよう看護師として出来る事を一緒に考えてみませんか。

外来

内科、神経内科・精神科、外科、整形外科、産婦人科、小児科、泌尿器科、皮膚科、歯科・歯科口腔外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、眼科、形成外科

学べる看護、得意な看護
外来では、一般診療に加え、侵襲的な検査、手術、がん化学療法など専門的な治療も行っています。また、治療に限らず、がん告知や、治療選択、療養場所の選択など多くの意思決定場面にも関わり、患者さんの身体的、精神的、社会的側面を踏まえた支援を学ぶことができます。
外来看護師は、短い時間の中で多くの患者さんと関わり、状態観察や、処置の介助を行い、患者さんと家族の思いを聴きながら支援しています。
学生さんにひとこと
外来では、患者さんが自宅で安全・安楽に生活が送れるように、診察前後に聞き取りを行い、自宅での生活状況の確認、生活指導行っています。また、各科でも連携し外来間で情報共有を行っています。入退院前後で聞き取りを行い、困りごとはないか、新たな問題は発生していないかなど聞き取り、病棟・外来間で連携し支援に繋げています。在宅療養を支える患者さんや、その家族の生き方、価値観を尊重した支援について、一緒に考え学びましょう。