日本糖尿病療養指導士

「糖尿病を持ちながら生活する人」と捉えて

staff_expert7当院には現在 16名の日本糖尿病療養指導士が勤務しています。
この資格は、糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を持ち、医師の指示の下で患者様に療養指導を行うことのできる熟練した経験を有し、試験に合格した看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士に与えられます。CDEJに認定されることは、糖尿病の臨床における生活指導のエキスパートであることを意味しています
院内では糖尿病ケアの質の向上を目的に、糖尿病生活支援チームをたちあげ、リンクナースの育成を行い、看護外来では、合併症予防の為のフットケア外来、透析予防外来を行っています。
また、三豊・観音寺地域

患者様の糖尿病発症予防の為、質の保証された療養指導を行うことのできるスタッフの育成を目的として、みとよ糖尿病療養指導士制度の立ち上げを行いました。年に数回行う、講演会や研修会を行い、糖尿病に熱き思いのあるコメディカルとの交流もはかれ、多くの刺激をうける事ができています。

ある日の外来での一コマを紹介します。

患者「栄養士さんからの提案で (自分でもできると思って) 野菜を多くして、体重減らしたのにHbA1cがあがっとった。努力したのになあ。もうやめようかなあ。やっても意味ないわ」
看護師「○○さんが、野菜多く食べよう思ったのは体重を増やさない為でしたよね?体重増やさないという目標は達成できてるじゃないですか・・・努力は成功ですよ。体重減ってよかったね。 HbA1cに一喜一憂せずに、今やってる事を継続する事を次回までの目標に頑張ってみませんか?できそうですか?」
患者「HbA1cあがって、なげやりな気持ちになってたけど 誉めてもらえて元気がでたわ。次までの目標もできたしな。次、来た時は下げてくるんで 看護師さんも楽しみにしとってな」と、曇っていた表情が笑顔になり帰られました。私の心にも元気パワーを注入してもらえた一コマです。

私たち療養指導士は患者さまを「糖尿病を持ちながら生活する人」と捉え、ともに考え、共に悩み、その方の持つ力を信じるエンパワーメントアプローチで、生活全般にかかわる自己管理について、それぞれの職種が専門性をいかしチーム一丸となって療養支援を行っています。一人でも多くの方が、糖尿病をもちながら生き生きとした生涯が送れるようお手伝いしていきたいと考えています。